雑記帳

私の頭と心の中

ファンキーじいさん

来る12月30日、ビルボードライブ東京へファンク・ディスコバンド zapp の来日公演を見に行った。

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当日のR指定席。指定席の中では最安値なのに、ステージが近い(但し運は絡む)

とにかくハチャメチャで良かった。演奏がメインなのかダンスがメインなのか分からないし、曲中にバク転するし、ファンクお得意の"○○(回数)times!"のキメでは101回を要求するし。ファンクバンドはかくあるべき。

さて、ライブレポートやらzappの魅力についてはネット上の数多のページに譲るとして、ここでは客席にいた自分がぼーっと考えていたことについて。

この日のライブは、40代~60代と思われる観客が多くを占めていた。普段は同世代としか音楽をやらないのでブラックミュージックを我が物のようにとらえているが、ことディスコミュージックというジャンルは70's80'sに最盛期を迎え、その頃に「若者」であった世代にはクラブに通ったりレコードを集めたり、青春としてディスコを享受した人々が沢山いる。これらは至極当たり前の話であるが、しかしライブの熱量、いい意味での能天気さとIQの低さが、観客層の年齢の高さとミスマッチしてるように見えて自分には新鮮に映る。東京ミッドタウンの中心、前菜が3500円するようなクラブで、zappTシャツを着てアフロを被った、還暦とお見受けされるファンキーじいさん・ファンキーばあさんが往年の名曲に立ち上がって揺れる。テリー・トラウトマンによるコール&レスポンスに叫ぶように応える。ライブへの熱狂は、現在進行形の若者だけのものではない。

同じくディスコといえば、以前にサークルの営業活動として、OBが小さなビルを貸し切って主催したディスコイベントに演奏しに行ったことを思い出した。こちらはもう少し若い方々が中心であったが、それでも普段は会社役員をしていそうな雰囲気のあるサラリーマンも、自分たちのディスコ演奏するディスコミュージックに反応してくれる。DJが流す4つ打ちの曲に踊る。ノレる音楽の前にジェネレーションギャップは無縁であった。

(結局そのイベントではOBの計らいでタダで飲食出来たり、後にkiki vivi lilyと共作で曲を出しているSUKISHAさんを対バンで知れたりめちゃくちゃ得をしました。今後も営業のお誘い待ってます。)

 

何が言いたかったのかといえば、若いころに通った音楽は一生血肉になるのであろうということ。エネルギッシュな音楽に青春を燃やしていれば、年をとってもライブでエネルギーを発散させることが出来る。それが傍目から見れば年不相応であっても。何もディスコに限った話ではなく、例えばシティポップと呼ばれるジャンルが将来、シティボーイ・ガール(?)だったおじいさんおばあさんが集まり、昔を懐かしむようなライブになっているかもしれない。(ナウな音楽の例えとしてトンチンカンですいません。)そんなことをzappを見ながら考えていた。流石におばあさんがアフロなんか被るのはディスコぐらいだろうけど。

今聞いてる音楽を、生涯の伴侶と思って大切にしたいですね。

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営業にて